2019年12月17日火曜日

ライブとコンテンツ(音楽ビジネスという「何か」について)

僕の周りのミュージシャンたちは口をそろえて言う言葉
 「ライブやりたいね」
ところで、なぜライブにこだわるのであろうか

ふと疑問に思ったので、音楽とお金という観点からライブを考えてみた
というかそもそもライブはお金になるのか

僕の数少ないライブ経験からすると、全く持ってお金にはならない気がする。

さて、ではプロミュージシャンだったらどうなのだろか


色々調べたが、プロだろうと大物だろうと、結論、ライブはビジネス=直結とはならない

やっぱり
 手間がかかる=お金がその分飛んでいく
というのが根本にある。

リハーサルの準備、楽器の手配、スタジオの手配、人員の調整
ステージング、光源調整、メディア展開、宣伝、当日の大量の人員、機材運営
撤収人員、経費計算、ファン広報などなど

音楽でビジネスが成り立つのはコンテンツをうまくビジネスに応用できた時である。

不動産のように、株のように、「存在」すればお金が入ってくるのがコンテンツビジネスである。
そう考えるとライブはコンテンツビジネスからかけ離れた場所にある。


サザンオールスターズ、坂本龍一等の有名なミュージシャンが明かしている。「ライブは赤字が多い」
L'Arc〜en〜Cielもライブは(現在はそんなことないが以前は)赤字であった。
福山雅治の年末の野郎夜についても、空席が出てましった1回目と3回目年は赤字である。

ではなぜライブをするのか。
彼らにとってライブとは営業活動である。
営業活動と捉えているからやれるのである。
ライブ会場に物販や飲食店があるのはそのためである。


大物ですらこうなのだから、無名ミュージシャンともなるとかなりきつい。
儲けなど皆無である。

そもそもチケットが売れない。
独自のコネを使ってライブチケットを売る、などはもう流行らない。
今時アナログな方法ではコンテンツは売れないのである


僕の周囲には演奏の腕が天才レベルなのだがなぜか売れない人たちが大量にいる。
そして彼らは口をそろえて言う 「音楽は金儲けの道具ではない」と。
おそらくは心の底で誰もがそう思っている。

宗教、科学、医療なども同様だ。
本来はそうあってほしいのが世の中の全員の意見であろう。
 
人の世が続く限りはたしてそのような音楽は生まれるのであろうか。